・言葉の意味

あのときのあの言葉の意味を
僕はまだ理解できていないから

だから

多分僕は苦しいんだろうけど
もしかしたらこの苦しみは
永遠に引きずり続けるのかもしれないけど

だけど

その苦しみから逃げるために
あの言葉を否定することは
いけないことだと思う

なんとなくそう思う
・空を見上げよう

星を見ることも
雲を見ることも

しばらく忘れてしまっていたらしい
追われていたらしい

空を見上げよう
そこには きっと
僕にぴったりのすてきな風

空を見上げたら
そこには きっと
おあつらえむきのきれいごと
・ワンウェイロード

長い
変わらない
人工の毎日の中で

僕らは
何かを失っているけど

たぶん まあ
このままいくしかないんだろう

「自然に帰れ」なんて言葉は
フィクションにしか聞こえないし

天気予報よりも気にすべきことが
僕らにはいっぱいあるだろうから

・歌が聞こえたら

悲しい歌が聞こえたら
僕らもしばし涙を流そう

「コトバ」を「言葉」に変えてしか
話すことが許されない僕らは
他人の「コトバ」に託すしかないから

嬉しい歌が聞こえたら
僕らもしばし手をたたこう
・「ひとり」

「ひとり」であることを受け入れる
それはものすごい辛いことだけど

誰かと「ふたり」になるためには
まず「ひとり」であることを受け入れなければならない

「ひとり」で笑って
「ひとり」で泣いて
そうしていれば
いつか誰かが僕に気づいてくれるかもしれない

・機械

いつのまに自分はこんなに冷たくなってしまったんだろう
花の色にも
空の青さにも
他人の幸せにも
喜ぶことができない

心のどこかに鍵をかけて
自分を機械にして
そうやって生きている
きっとそうやって生きていかなければ耐え切れないから

機械にインプットしたとおりに
口先だけで言葉をしゃべる
きっと本当の言葉は
誰にも受け入れられないから
・遅れてきた春

遅れてきた春に 思いをはせる

この瞬間にも 世界には喜びと悲しみがあふれているけれども

咲かない桜に 思いをはせる

僕の心を 表しているとはいわないけれども
・ひとりの ひと

一人の 人を
ほんのちょっとだけ独占するような

そんな 喜びが
今の私を満たしてくれる

一人の 人に
ほんのちょっとだけ「特別」にされるような

そんな 嬉しさが
今の私を笑顔にする

一人の 人を
ほんのちょっとだけ幸せにするような

そんな 快楽が
今の私を奮い立たせる
・飽きっぽい

私は飽きっぽい
だから自分に飽きないように
常に新しい世界に飛び込み続ける
・パソコンのディスプレイをみている全ての人へ

この世界には60億の人がいるって
偉い人が計測したみたいだ
でも、たぶん1%の人にも出会うことはなく
残りの99%は
画像とか写真とかでしか見られない
たいてい飢えてるし
たいてい苦しんでる
僕らには所詮その人たちの存在は
「人間」ではなく
「エンターテイメント」でしか
「消費財」でしかないんだろう

恵まれた「限られた一部」と
苦しい「物言わぬ大多数」

多分このディスプレイに向かえる段階で
僕らは「限られた一部」の方に属していて
のこりの多くの人は
「ユビキタス」とか
「IT」とか
「ダブルクリック」なんて言葉も知らず
ただ生きて
ただ死んでいく
その人たちの物語も
「エンターテイメント」として消化されていく

私たちに何が出来るか?
現状を絶望と規定するのは簡単だけど
私たちに何ができるか?

私たちに何が出来るか?
もし私たち「限られた一部」が
5分だけこの問いを自分に投げかけたら
世界はほんの少し変わるかもしれない
そんな思いも虚無的だけど
きれいごとだけど

でもいま私たちに求められているのは
きれいごとを思いっきり語ることじゃないだろうか
誰かにバカみたいと言われることじゃないだろうか
そして「確かにバカだよ、でもさ」って言うことじゃないだろうか

@大学

2005年3月5日 ポエム
・道

この道は
長く
長く
どこへ続くかもわからない

この道は
長く
長く
どこへ続くかもわからない

ただ
歩いていけば
きっと
何かが待っている

でも
走っていけば
きっと
何かを見失う

疲れた。

2005年2月15日 ポエム
・現実

わかりきっていたことなのに

そこにある現実を
受け入れることの出来ない小さい自分は

笑うことも
泣くことも

愛することも
憎むことも

何もできずに
ただ 無為な時を過ごす
・人生観

リセットボタンのない人生だから
つらいことばっかりだから
涙流すことさえためらわれるから

だから僕らは一瞬の悦びに甘えて
昔の幸せにすがりついて

それでも新しい幸せが
降り注ぐ日をただ信じる

その幸せが来るか来ないかではなく
来ると信じていられるから
僕らはまた新しい一日を始められる

・冬の太陽

寒い冬を
たらす太陽は
いつもより暖かい

肌に暖かく
目に暖かく
心に暖かい

金持ち社長のサイトの天気予報では
気温は氷点下になっているのに

まるで春の一日のような
いや、春とはまた違った
そんな暖かさがあるのです
・小さきヒトヘ

君がいろいろなことを考え始めたとき
きっと 君は悲しむだろう
自分の運命を呪うだろう
自分を産んだ人を憎むかもしれない

でも

今、君が見ている笑顔は
まぎれもない本物の笑顔

ただ一人の君へ向けられた
本物の愛

だから 君がつらい思いにさいなまれたとき
その笑顔を思い出してくれれば
僕は そう思うのです

1月13日の日記

2005年1月13日 ポエム
・体

どんなに泣いても
あがいても
顔中に引っかき傷をつけても

自分は自分という人間から逃れられない
自分の心だけを取り出して
自分の体から引き離すことはできない

背が小さくても
顔が醜くても

足が遅くても
目が見えなくても

夢に敗れても
人に愛されなくても

自分が生きている限り
死ぬまで自分からは抜け出せない

だからこそ自分を大切にして
人は生きていくのでしょう
・願い

時差を超えて
言葉を超えて

肌の色を超えて
宗教を超えて

身分を超えて
全てを超えて

今年最初の光の到来を喜べる僕らは
いずれわかりあい
争いをやめ
互いの手を取り合うことが出来る

たとえ空想にしかすぎなくても
今日ぐらいは夢を見させてほしいのです

神様は残酷だけど
今日ぐらいは夢を見させてほしいのです。

携帯復活〜

2004年12月20日 ポエム
・無題

何を伝える?
何が届く?

何を愛する?
何が欲しい?

何を作る?
何が壊れる?

何を奪う?
何が怖い?

何を見つける?
何が見つからない?

・冬の雨

冬の雨ほどむかつくものはない

スノーホワイトを気取ることもできないし
雪合戦の種にもならない

ただ、地面を氷に変え
歩く人をすべらせる

服をびしょびしょにし
その冷たさは雪の比ではない

だから、僕らは祈る
「雪よ降れ」と。

せめて寒い冬ぐらい
白い美しさに包まれているために
・人を殺すということ

誰が殺したって
その人が死ぬことに変わりはない

強大なる「悪」が殺そうとも
尊大なる「正義」が殺そうとも

人を殺さない誓いを立てた人々が
「私の変わりに殺して」とお願いする

そんなフィクションに納得するほど
僕は子どもでも
大人でもない
・小さな箱に

小さな箱の中に
忘れたいことひとつ入れて
永遠に記憶から追い出せるとしたら
あなたは何を入れますか?

私は 迷わずその小さい箱の記憶を追い出す

すべての思い出は
忘れちゃいけないから
たとえつらいとしても
向き合わなきゃいけないことだから

たとえ本当に忘れたいことができても
ただ、忘れることに逃げたくはないから
・12月

12月
去年と違う雪が降っている

いや雪の色なんて変わっているわけもなくて
多分変わっているのは
その雪を見てる僕自身

久しぶりだぁ。

2004年11月28日 ポエム
みなさん、お久しぶりです。またお願いします。

・堂々巡り

忘れて 思い出して
憎んで 愛して
傷ついて 傷つけて

いつも 心は堂々巡り
もう届かないはずの
あなたの元へ帰っていく

・open the door.

抱きしめる思い出なんてない

戻れる過去なんてない

未来のことはうかがいしれない

僕にあるのは「今」だけ

その「今」にむかって

延々とドアと開きつづける

人生というノートを閉じるその日まで

雪!雪!雪!

2004年2月23日 ポエム
・待つということ

待ち人は

来ても

来なくても

どちらでもいいのです

ただ

ここで僕がまっていたこと

それが

大切なことなのです

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