・落葉

葉が落ちて

落ちて

落ちて

この世界の葉っぱが二枚だけになったら

その二枚に僕とあなたの名前をつけよう

その二枚の葉っぱは

どこよりも深い天空へと堕ちていくから
・「アル」

未来を「夢アル」モノに

過去を「意味アル」モノに

世界を「愛アル」モノに

言葉を「機知アル」モノに

自分を「価値アル」モノに


・ふと思ふ


足を止める
目にとまるは葉の色

紅葉といってもさまざまで
赤、黄、橙、黄緑


心を止める
思い出すは昔の自分

果たしてこんな風に
葉の色を味わえたことがあっただろうか?


僕は変わった
少なくとも今までの自分よりは
今の自分の方が好きみたいだ


・メイワク


「人に迷惑をかけずに生きる」というのは
きっと完全な矛盾で

「迷惑をかける」と「生きる」は
ほとんど同意語

そして「迷惑をかける」と「幸せをあげる」も
きっと同意語

大学生活は上々?

2003年10月14日
・記録

有名ななぞなぞの答えのように
僕らはやがて3本で歩くようになるけど

今、この瞬間は幻じゃないって
今、この瞬間に記す


・会いたい

季節は空を黒に変える

僕の心も黒に変える

「会いたい」って言葉をつぶやかせるには十分過ぎるほど

言われた

もっと会えてない人なんていくらでもいるって

でも

会いたい

会いたい
・No individual, No life

Individualのない世界じゃ
どんな激情も役に立たないから

自分という自分のすべてを
殻の中にとじこめて
「その他大勢」のなかに埋没する

―それでいいの?―

―だって、生きていかなきゃならないから―
―生きていけないじゃん、自分のままじゃ―

こうして、また一人の人間が死に
「世間一般」の面積がほんの少し広がる


・ラテンのらせん

ラテンのらせんで 流転は無限
左舷の加減で 夢幻をAgain

ラテンのらせんに 4番の打点
五点の阿片は ロダンの古典

ラテンのらせんは 美人の汚点
亜鉛の河川に 無銭のTrain
・world

目を見張る

耳をすませる

全ての感覚を青色に研ぎ澄ませて

この世界の色を感じる
この世界の音を聞く
この世界の匂いをかぐ
この世界のシェイプにふれる

This world is art.

きれいであれば きれいであるほど
穢れていれば 穢れているほど

This world is art.
This world is art.


・言葉の力

言葉は力を持たない
言葉を聞く者が力を得る

黄金色に輝く稲穂が
我々の四肢の活力となるように

言葉は力を持たない
言葉を話すものが力を得る

生命のらせんの中で唯一の天才が
無機質な鍵盤を究極の媚薬とするように
・宇宙の音

目を閉じて
耳をすまそう

ほら、聞こえてくるのは 宇宙の音
何もない深淵から
僕らを呼ぶような
突き放すような
そんな宇宙の音

赤い音
丸い音
眠い音
安い音

この世界にあるすべての音から
たったひとつだけ抜け落ちたような
そんな宇宙の音

・The voice

The voice running through my head
I can only hide in my bed
I’m afraid of it.
Because it may break all, except me.

今日の日記

2003年9月20日
・短歌

来客の 頼む果実の 名前にも
  秋を感じる 二十歳の彩り

・Fall song

季節の変わり目は
二つの画像をかわるがわるに見せて
有限と無限の境界線を
ゆるやかにほどいていく

立ちすくむには甘く
走り出すには辛く

何も見えないとうそをついて
そっと薄目を開けば
そこにはもう新しい季節

何も聞こえないとごまかして
ふと耳を澄ませば
そこにはもう新しい音色

・アマウント

量なんて しょせん虚構
限界なんて しょせん言い訳

時間は 二人が信じた分だけ
愛情も 二人が信じた分だけ

快楽は 二人が愛した分だけ
裏切りも 二人が愛した分だけ

・autumn

夕暮れを愛するままに
秋の空に溶け込もう

忘れたい恋の思い出に涙する前に
離さない愛の中で泳ぎ疲れよう

枯れ葉の数だけ キスをしたって
誰も僕らを罪人だとはいわないから

やがて 僕らを冬が包む
そのときまでは秋に溶けて
夢のまた夢は現実だと信じて
時間を刻んでいこう
・スイマー

夢を食べて 泳ぐスイマー
その足には 薄紅色のひれ

目指すは遠く 海のかなた
目指すは遠く 雲のかなた

目指すは遠く 空のその奥
目指すは遠く 己の死に場所

秘密日記にどうぞ。
・短歌

 9という字は 「はち」と今年は 読むのだと
   教えられたか 暑さの妖精

・waltz

現実の中では僕は大体平坦な4拍子を刻んでいるけど
夢の中ではあなたとふたりワルツを踊る

ズンタッタ ズンタッタ
ズンタッタ ズンタッタ

魔女の教えを気にしないシンデレラを抱きしめて
夢・理想と現実の
針の穴一つほどのはざまの中にある悦楽に息を潜める

世界は二人のものではないけど
二人もまた世界のものではなく

僕らを溶かす このワルツは
短絡的で一方通行な言葉で刻まれている

星は輝かない
月は照らさない

ただ二人の瞳が互いを照らし
永遠は一瞬に
炎は氷と それ以外全てのものに変わっていく

伝わるような
伝わらないような

理解されるわけも無いけど
このワルツの音楽が
僕の左胸の蓄音機から流れているうちは
止まるわけも無く
踊らないわけも無く

ただ探し続ける
二人の密着した体と心の
その西洋的表現なら数ミクロンのすきまの中にすむイキモノを
・星に願いを

あの星をちょっと経由して
僕と君のいる場所を結ぼう

「あの星には誰が住んでいて
     誰に恋をしているの?」

久しぶりに見上げた空に
そんなたわいも無い言葉

空のにおいをかぎながら
糸のついていない糸電話で
I miss you.の正しい訳を
二人にしかわからない言葉で伝える。

When I wish upon a star,
I know you are on my side.

When you wish upon a star.
I flow through the crazy light.
まだつたないサイトですがよろしくお願いします。

・短歌

足を置く 蒼き星に 飽きたよに
   見上げてみるは 虚空の赤星
   
・ナツ

季節外れの ナツノニオヒ(匂い)
むせびそうになる ナツノニオヒ

向かい合わせに言葉を選び
作り出してく 水着の痕

夢の中まで ナツノニオヒ
切なく激しい ナツノオモヒデ(思い出)
ナツノオモヒデは心をなめ尽くして
秋を恋しく
恨めしくさせる

消えゆく定めの ナツノニオヒ
懐かしみもしない ナツノニオヒ

・人形

理想を追い求めれば
きっと僕らは人形を作るしかない

僕らは人形を愛するの?
それとも理想とかけ離れたものに
いとおしさを感じるの?
・街

薄暗い空
無機質に延びた温度計
優しい嘘
悲しい記憶

夢を見ない街は
今日もぶっきらぼうに僕らを包む
理由もなく僕らを壊す

同じ色の時計
電灯
意味のない看板
実質のないミニスカ−ト

街はこんな僕でも優しく
例えそれが偽りだとしても
優しく
優しく

また今日もこの街で
僕は眠りにつく

優しく冷たい
いつも通りの真っ暗の中で


・虫が鳴く

虫が鳴く
夏の終わりを惜しんで
命の終わりを惜しんで

虫が鳴く
夏の終わりを実感して
命のつながりを実感して


HP作ってます。

2003年8月22日
もうすぐ公開します。

・短歌
  夏空の 花火の後の 残り香に
    遠き虚空の 夢思い出す

  高気圧 秋の匂いを かき消して
    われに与える 夏バテの予感

  千回の キスを束ねて 送るよな
    恋がしたいと 月のつぶやき
     (遅ればせながらhikeさんの1000hit記念)

・針

時計の針を回しましょう。
あなたのまわりを一回り

秒針にキッスして
ちょっとだけ早く回ってもらって

早く時間が来るように
あなたに会える時が来るように。
・ぼっち

からだ 果てて
ふたり ぼっち

こころ はなれ
ひとり ぼっち

小さな 花の
つぼみは 閉じて

あなたと ふたり
貝に なった

馴れてる 魔法
知らない ふりして

ぼくらは ひとり
ム−ビ− スタ−

・列車

違う服 違う髪
違う声 違う色

乗っているのは一つの列車

ガタン ゴトン
ガタン ゴトン

僕らを乗せて列車は早く

僕らを振り落としたり
僕らが誰かを振り落としたり

けれども僕らは一つの列車の中


駅で誰かが降りていくそして誰かが乗ってくる

ガタン ゴトン
ガタン ゴトン

僕らを乗せて列車はやさしく

僕らを乗せて列車は辛く

僕と
「その他大勢」を乗せて

ガタン ゴトン
ガタン ゴトン

終わらない旅
ガタン ゴトン
ガタン ゴトン

そして僕も列車を降りる
新しい旅をはじめる

新しい旅を始めた僕を横目に
「その他大勢」を乗せた鉄の塊は
また同じ旅へと
その速度を高めていく
・無題

「変わったね」
その言葉が最高のほめ言葉


・ドレミファソラシド

子供の心でうたう歌
勇気がないからうたう歌

音符は何も言わないけれど
僕は音符に語りかける

不思議な響き
ドレミファソラシド

子供の心は忘れてないけど
子供の心は許されない

子供の心はもろすぎて
時に「使えない」の言葉で片付けられる

そんなときはうたいましょう
ポケットの裏でリズムをとって
心の口でうたいましょう

不思議な歌は
ドレミファソラシド
悲しい魔法
ドレミファソラシド

・ルート46度

空気は青くなった
僕はきっと宇宙になった
空間はあなたを凌駕して
僕そのもの
ないしは僕以外のすべて

泳いで見る
意外に進む
つかんでみる
予想通りもろい

回転角はルート46度
僕だけの旅は始まって
二度と始まらない


・「好き」

ありふれたようで
ありふれていない時間

僕が思っているよりも
あなたの心はときめいていて
あなたが思っているよりも
僕の心は輝いている

意味のないものを
意味のあるものにできる
普通の時間を
普通じゃない時間に
やっちゃいけないことを
許されることに
それがきっと僕とあなた
それがきっと「好き」ってこと

1000HIT寸前!

2003年8月15日
HITした人は家のマークからゲストブックにでもどうぞ。

・ でい・ばい・でい

行き交う人
いつもどうりの声
ありふれた値段

そんな中にも
置き忘れた幸せ
見落としてる喜び

またあの人は無言で去っていくけど
右手には幸せのかけら
笑顔の素

そして僕はまたありふれた掛け声
そしてまた名もない客
台本で書くなら「客2」

そんな繰り返しの中にも、というよりも
そんな繰り返しの中にこそある
そんな喜びを
探していこう。
拾っていこう。
愛していこう。

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